今朝の地震、5時28分。1度目の横揺れですぐに目が覚めました。
そこからすぐに先ほどよりも大きな横揺れがまた数秒ありました。
(今回は台湾東部の沖合いでM6.0)
私は台北市の住宅街に住んでいます。3階でも大きな揺れに感じました。
(新北市の三重17階に住む友人の話では最初の揺れは縦揺れ、次に横揺れがきたそうです)
ほんの数秒の地震でしたが、揺れている時間が長く(10秒ほど)感じられました。とっさにこの揺れ具合から「震度4もしくは震度5ぐらいだろう」と思いつつ、飛び起きるというよりはベッドの上で揺れがやむのを待ちました。
大きな地震があるときは、揺れる前に地震の警報が携帯に届きますが、今回は地震発生中に届きました。
台湾にいると地震時の対応、動き方が日本と違います。
日本は「地震大国」といわれるほど、地震があります。
そのため、幼い頃から避難訓練や地震時の実体験をもとに各自注意して行動する習慣がありますが、台湾では地震が起きてもあまり避難・避難の準備をする人はいません。
文化大で授業を受けていた時も、ただ揺れが収まるのを待つだけです。地下4階の図書館にいた時も、誰も避難指示を出したり、各自の判断で1階へ避難する人はいません。周りを見渡すが、何事もなかったかのように地震前と同じことをするだけ、建物内の放送で地震の対応説明もありませんでした。
(以前、構内でガス漏れがあったときは荷物を置いたまま、すぐ1階へ出る指示があり避難したことはあります)
台湾には古い建物もまだ沢山あります。
1階まで出て、外に避難しようとしても周囲の建造物から、看板や壁のタイル、植木鉢などの落下物が落ちてくる可能性もあります。
地震後の行動として、外に出で公園などの広い場所へ避難するのが正解なのか、台湾ではわかりません。
今朝の地震の前にも昨日も数秒ほどの地震(揺れ)がありました。
台湾の生活に慣れてくると、地震が起きても何もしないのが当たり前になってきます。その習慣に慣れてしまったせいか、この時も「あ、揺れたな」ぐらいで特に何もせず、「また地震があるかも」とも思いませんでした。
(ここは慣れてはいけない部分だと改めて反省しました。海外で生活していることを忘れずに、今後は気を引き締めていきたいと思います)
今朝の地震から20分後、友人から届いた安否確認のメールに返事をしてから、着替える準備をしました。
(友人宅の被害状況は床に物が落ちただけだそう)
歯を磨こうと浴室へ入ると、普段は鏡の後ろにしまってあるコードの線が鏡の下に20センチほど出ていました。
室内を点検すると落下したものはありませんが、横揺れで普段は開けていない左側の窓が2センチほど開いていました。
椅子の上に置いていた水の入っていないボトルが床に転がっていました。
玄関の内側に湿気対策で置いている除湿剤のカップが倒れて中の水がこぼれていました。(これは出発前に気が付きました)
いつでも外出できるよう着替えて準備をしましたが、この時点でまだ6時20分。雨音も聞こえるので今出かけるべきか迷います。
ネットニュースを幾つか見ていると、また震度1か震度2弱ぐらいの地震があったので外に出ることにしました。玄関付近に置いた除湿剤のカップが倒れて小さな水溜りになっていました。ここを片付けてから出発したので、外出したのがおよそ7時過ぎになりました。
この地震が日本の自宅で起きたなら、おそらく外出はしません。
台湾人の友人から見ると「日本人は地震に慣れてるから、台湾で地震があっても問題はないでしょ。怖くないでしょ?」とよく言われます。
地震についてはあまり怖くはないですが、地震が起きた時、自分がどんな場所にいるかで心配になります。
今私が住んでいる部屋は住宅街にあります。部屋にいても安全だと思いますが、築年数がおそらく20~30年以上はしています。
真夜中に発生した地震でない限りは、外にいたほうが安全な気がします。
早く起きて暇なので、今回は早めに外出することにしました。
外は特に何も変わっていませんでした。
普段と違った光景を見たのは2箇所だけ。
①テナント前の屋根部分のボードが、ずれていたり落ちていました。
軽さ重視なのか固定していない、こういったものもよく街中で見かけます。
②水塔 給水タンクが倒れていました。
もともと、三角屋根の上に設置されていたので、今回の横揺れでこのように倒れてしまったんだと思います。
他は特にかわった光景はありませんでした。
台湾では、今日8月8日は「父の日」です。
今回は台風と地震という2つの天災があり、落ち着かない父の日になってしまいそうです。
明日はどうやら台風休みに気配です。
気象庁の発表では台風休みになる条件(基準)が揃ったそうですが、今夜の10時に政府の発表で決まるそうです。
くれぐれも外出には気をつけてください。