台湾に来る日本人観光客が増えるなか、台湾のニュースでも最近はあまり話題にならず、当たり前になっている“台湾の割り箸”について紹介します。
台湾の割り箸は一般的に「免洗筷」と言われています。この言い方は台湾や香港で使われます。(最近の箸袋には「環保箸」と書いてあります)
「免洗筷」からどんな割り箸か想像できますか?
「環保箸」からだと、何となく環境に良い箸の印象を受けます。
割り箸と聞けば、日本人なら1回使い切りのイメージがあると思いますが、ここ台湾では違います。台湾のお店で提供されている木や竹製の割り箸、ビニール袋に入っていても最低2~3回は同じ割り箸として再使用されています。
◆2~3回再使用される箸「免洗筷」
竹や木でできた台湾の割り箸はほぼ100パーセント、中国やベトナムなど海外からの輸入。
◎再利用の仕方
1度使われた箸を削り漂白剤に浸け、乾燥させてから袋に入れ割り箸として、また店頭へ並びます。
※高級店で提供される日本のように割る箸を除く。
再使用されていることは台湾に来た当初、先生から聞いていました。今回、こちらで紹介するため再度リサーチしたところ、新たに分かったことがありました。
それは、使用済みの箸は黒く(カビ!?)なった箸を削っていること。
この点を今まで知らずにいたので、再使用されている箸だと分かりながら、気にせずつかっていました。
台湾の割り箸は保管場所と長期保管によって箸が黒くカビが発生することがあります。↓
では、どうやって1回目か2~3回目の再使用された箸か分かるのか?
◎【見分け方】
持ち手付近にある箸の溝で回数を見分ける。または箸の太さ。
細くなるほど再利用の回数が高い。
また、白すぎない箸を選ぶほうが良い。白い箸は使用する漂白剤の濃度が高かったり、漂白時間が長いものだそう。
日本では持ち手にある溝はデザインですが、台湾では使用回数。
(下の写真同じ写真ですが、溝と太さが分かるよう紹介します)
左側は溝が2つ=1~2回は使用済み。右側が溝のない箸=未使用。
※使用時の回数の数え方が人によって異なります。私の場合は1本溝がある時は、1度使用したものと思っています。
ここでは溝が2つあるので回数を2回使用済みとカウントしました。
店内で食事をする時に「免洗筷」とプラスチックまたはステンレス製の箸がある場合、今までは迷わず「免洗筷」を選んでいました。
再使用されていても食事する時間は短いから、「許容範囲」として深く考えないようにしていました。
それに、プラスチックまたはステンレスの箸の方があまり衛生的には思えなかったからです。(わりと大雑把な洗い方だと思います)
黒くなった箸を再使用されていたことが分かり、今はプラスチックまたはステンレスの箸をなるべく選んでいます。
台湾のニュースでも「免洗筷」よりプラスチックまたはステンレスの箸を使うように勧めていたり、「免洗筷」を使う場合はあまりスープに箸をつけないようにアドバイスしていました。
そのため、台湾の友人はみんなプラスチックまたはステンレス製の箸を使います。人によってはプラスチックまたはステンレス製の箸も携帯用アルコール消毒スプレーを使って拭いてから使います。
時々、マイ箸を持っている方も見かけます。
私も友人からいただいたステンレス製の箸をときどき持ち歩きます。
今後はこの箸をなるべく携帯しようと思います。
◇ステンレス製の箸を
不鏽鋼筷子 (bu xiu gang kuai zi 4414・)
◇プラスチックの箸を
塑膠筷子 ( su jiao kuai zi 414・) と言います。
使用済みの割り箸をまた「箸」として再使用されるのは思いつかない発想でした。
台湾で使用する箸が気になる方は、ぜひ「マイ箸」をご準備ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。