1月31日から2月29日までの台北の様子を紹介します。
旧正月前(~1月22日)までは、台湾ではそれほど武漢で発生した新型肺炎(新型コロナウィルス)の対策・心配している人は少なめでした。
路上でもそれほどマスクをつけている人はいません。
旧正月に出かけた帰りのMRT(台湾メトロ)で6~7割ほどマスクを着けていました。この時はまだそれほど驚くほどではありません。
個人的にがらりと変わった印象を受けたのは1月31日から。
外出するとバスやタクシーの運転手だけでなく、乗客も皆マスク着用。
コンビニやスーパー、ドリンクスタンドの店員さんたちも然り。
買い物客も道を歩く人たちも医療用または一般の使い捨てマスクをしています。
この光景には正直驚きました。
1月31日~、医療用もしくは不織布マスクの着用率が9割以上!
1月31日(日中)
布製ではない、珍しい赤い医療用(?)使い捨てマスクをしている人も。
U-バイク(自転車)の人たちも皆マスクをつけています。
1月31日(夜7時頃)古亭駅近くを通ると、ほぼ全員がマスクをしていました。この変わり様に驚き、週末の予定を取りやめ自宅で過ごしました。
台湾ではバイクに乗る人が排気ガス対策で布製のマスクをつける事が多かったんですが、年々、布製マスクをつける人が少なくなってきた印象がありました。(今回の新型肺炎で医療用・不織布マスクをつける人が増えました)
◎1月下旬~、病院へ行くには全員マスク着用義務(病人だけでなく付き添いも必ずマスク着用)
私も31日に病院へ行く用事があり、中へ入ろうとすると入り口でマスク着用を求められました。マスクを携帯しておらず、入り口付近で医療用マスクを購入するか、近くの薬局やコンビニで購入してから中に入るよう言われました。
この時、入り口でチェックする病院関係者も医療用マスク、医療用のエプロン、帽子の完全防備。
この時点で近くの薬局ではすでにマスク(大人用・子ども用)、アルコール消毒、体温計(おでこで測る)は売り切れ。↓
この時はまだ、コンビニ(セブンイレブン)では1人3枚まで(1枚6元)購入可能でした。~2/3までは購入できそうな感じでした。
2月4日(夜7時頃)セブンイレブンでマスク購入の行列(40人ほど)を見ます。
2月5日 (午前11時頃)交差点近くで信号待ちではない、何かの行列を発見。近くにコンビニや薬局がないので最後尾の方に聞いてみました。
皆さん、アルコール消毒の購入のために並んでいました。この時は、1人1本(65元)で購入可能。ただし、行列の後方まで提供できるか不明という案内。
L字型の行列だと思っていましたが、実はU字型の大行列。
後で知りましたが、行列は「台湾菸酒」のお店。
以前、紹介した芬ちゃんおすすめの「麻油雞」のインスタント麺で有名な会社のお店でした。
入り口に大きく、アルコール消毒は売り切れ。
「2月7日AM8:10より 1人2本(65元/1本)まで購入可能」の案内。※3月現在、1人1本まで。価格が75元に変更。
2月6日
◎マスクの購入方法が変更
政府管理のもと、健康保険証を提示すれば1週間に1度、1人2枚購入可能。
条件:
(1)健康保険証の記載されてる番号下1ケタが奇数なら月・水・金に購入可能。偶数の人は火・木・土に購入可能。
(2)代理購入も本人の健康保険証を持って代理の人が購入可能。※(1)の条件に合わせる
(3)日曜のみ、健康保険番号の奇数・偶数に関係なく購入可能。
(4)薬局で販売するのは大人用マスクは1日200枚、子ども用マスク50枚。 ⇒※上記の条件を満たしていても購入できない場合もある。
2月6日セブンイレブン入り口の案内
これにより、翌日から開店前や販売開始時刻の前の薬局に長蛇の行列。
◎2月7日の様子
◆朝の10時頃 警察官も出動し列の整備をしています。
◆午前10時半頃 別の薬局 ↓
曜日によって並び方が変わります。店員の方が保険証番号(奇数か偶数か)の確認をします。保険証を持たずに来てしまった方もいました。
◆午前11時頃 別の薬局
販売開始が13時半なのに11時の時点ですでに行列。
※2月24日
マスクの在庫がどの薬局にあるか、アプリで確認できる様になりました。
それでも19時以降に薬局の前で30人ぐらいが並びます。
薬局では漂白剤がどこも売り切れ状態。
2月中旬以降、スーパーで漂白剤は見かけるようになりました。
(ある人は売り切れを心配してか他の家族用になのか)買い物かごに1.5リットルの漂白剤を3本も入れていました。
◎体温チェック&アルコール消毒
銀行や学校、図書館の入り口で、空港と同じように体温を測るサーモグラフィー(画像)の前を通るか、体温チェック、手にアルコール消毒を吹きかけられます。
◇移民局(移民署)にて体温チェックに使用しているのはドイツ製!
肌に直接触れる必要もなく、数秒で体温チェックができるのでとても便利。(個人的に購入したくなりました)
37.5度以下であれば問題なく中へ入れます。
◆小学校 校門入り口 体温検査の張り紙
◆地域の掲示板
◇医療従事者への優待割引/一之軒
街中でマスクをする人たちは、1月末~2月初めに比べて減りました。
パン屋では店内のパンは個別包装に変更。
私の友人はマスクを持ち歩いていますが、周囲がマスクをしているから自分はしなくても安全だと言い、外出時にあまりマスクをつけてはいません。
私の場合は、いまだに人込みの多い場所はなるべく避けます。
バスは使わず、行き先に応じて徒歩→Uバイク→MRT(地下鉄)の順で使い分けています。
スーパーや菜市場、移民局などの建物内へ入るときはマスクをしますが、歩くときはマスクをつけません。
タオルハンカチを持ち歩き、人が多いときは鼻と口にタオルハンカチをあてています。
歩行中や信号待ちでもなるべく他の人たちと距離を置くようにしています。
今もそうですが、人前でくしゃみや鼻をかむ時は気を付けています。
今の状況ではうかつに風邪をひくことができません。
鼻がむずがゆくて2回続けてくしゃみをすると、友人はすぐ「風邪か?」と聞いてきます。新型肺炎の話題が出る前までは、そんなことは聞かれませんでした。
新型肺炎の影響で1月下旬から飲食店の閉店が増えています。
うちの近所でもほぼ大陸からの旅行客相手にしていた飲食店が2月中旬には閉店していました。
新型肺炎について台湾政府の反応はとても素早い対応だと思います。
政府だけでなく、企業の対応も同様。
感染防止のため、イートインでも使い捨ての紙容器に変更。
エレベーターボタンにはビニール袋でカバーをつけたり、消毒スプレーを近くに設置を行い市中感染を防いでいます。
押しボタンを押すときはティッシュ越しに押したり、(行儀は悪いですが)内側開きのドアは足で押して中に入ったりする人たちを見かけます。
また、店内で食事するときは配膳されるまでマスクを着けたままの状態でいたり、テイクアウトに切り替える人が増えました。
私も友人との食事や外出は旧正月以降なるべく控えています。
今の段階では日本にいるより安全な気がします。
最後までお読みいただきありがとうございました。