【松平郷】内には2つ国指定文化財があります。
最初に紹介した「松平東照宮」のほかに今回紹介する「高月院」も重要文化財。
松平親氏が1377年に「寂静寺」へ本尊阿弥陀仏や堂・塔の全てを寄進したことで「高月院」と改め、松平の菩提寺になりました。その後、徳川家康によって寺領100 石が与えられ明治維新まで時の将軍から手厚い保護を受けていました。
山門や本堂は1641年に徳川家光によって建てられたものと言われています。
松平郷園地で自然散策を満喫してから「高月院」に到着。「松平東照宮」とはまた違った雰囲気があります。
山門をくぐり参道を歩くと足元がとても歩きやすくなっています。参道に使われる敷石(玉石や砂利)と異なり、きめ細かい砂または火山灰のような感触。歳月を感じる山門や本堂ですが細部まで手入れされており居心地がよい空間です。
▼本堂の手前で目に入ったのがこの「下乗(げじょう)石」。
立て札の説明によると、ここで馬や駕篭(かご)から下りて仏さまにお参りするという意味。ここから先は仏さまの場所という境界に神聖な気持ちがしてきます。
▼案内板の手前に「百度石(ひゃくどせき)」を発見 ↓
今から150年前に火事により失明された方が仏さまに願をかけ、ここより誰にも知られないように百度お参りした。願いが叶い目が見えるようになったお礼の意味を込めてこの百度石を建立した。<百度石・立て札より引用>
新型コロナウィルスの影響で手水舎の使用はできません。
その右側に置かれていいたのは ↓
本堂の屋根に使われていたようです。
内側の山門をくぐると両脇に徳川家康公が植樹したとされる枝垂桜や松の木があります。
▼本松山 高月院 寂静寺
賽銭箱の奥に見えたのは ↓
▼本堂入り口
▼本堂には上がって左側
木魚と勤行用の冊子が置いてありました。
本堂の廊下(右側)には天井近くに ↓
▼駕籠(かご)
家紋入りの木箱
▼太鼓
右手の壁には太鼓のハチも
▼葵の家紋 色々な場所に使われています
▼本堂の鐘つき
住宅街近くにあるお寺では鐘の音が騒音になってしまい、鐘をつくのを控えるところもありますが、ここ「高月院」では参拝者も自由に鐘をつくことができます。
久しぶりに「ごぉ~ん」という重厚な鐘の音を聞きました。
▼本堂の左後ろ側に松平氏の墓所が祀られています。
▼屋根に「本松山」とうっすら見えます。これは仏教の寺院につける山号。
屋根にも葵の家紋を発見 ↑
参道から本堂へ上がる階段右側 ↑
高い月院入り口、山門の内側 ↑
▼御朱印 葵の家紋が入ります。
▼高月院の階段から見える景色
徳川家康に関係がある【松平郷】は見どころが多くお出かけにおすすめの場所でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。